目次
子ども3人と快適に暮らすために注文住宅の購入を検討している方へ向けて、最適なプランを考えるポイントをまとめてみました。
実際に、3人のお子さんがいる方への取材を元に、補足や解説をしています。
そこで取材した情報をもとにプランの考え方、工夫した点などを含め、本記事では、注文住宅で子ども3人と快適に暮らすための最適なプランについて、ポイントをお伝えします。
【取材元の情報】
- 5LDK(注文住宅)、庭付き、駐車場2台分
- 1階…LDK・1部屋・家事室・洗面所・風呂・WCL・トイレ
- 2階…寝室・子ども部屋×3部屋
- 以前の住まいは2DKの賃貸アパート
- 家族構成は夫婦、子ども3人(男2、女1)
子ども3人と快適に暮らすための条件
建売住宅では、寝室1部屋と子ども部屋2部屋というの間取りが圧倒的に多く、子どもが3人いる家族にとっては使い方に困ります。
子ども1人ずつの部屋が欲しいとなると、注文住宅にした方が実現できそうだと考えるのではないでしょうか。
子どもが3人いるご家庭では、家を買う際に、
- 子ども部屋は3つ
- 収納スペースは多くしたい
- 子どもが遊べる庭が欲しい
という条件を満たしたくなるはずです。
注文住宅で、上記の条件を実現した経緯をまとめました。
子ども部屋は3つ
子ども3人と快適に暮らすための譲れない条件のうち1つ目は、『子ども部屋は3つ』というものです。
いくつかのハウスメーカーや工務店を訪問し、営業担当の方へ相談すると、
- 子ども部屋はそれぞれにあった方が良い
- 子ども部屋は男の子用と女の子用で2部屋に分ける
との意見に分かれやすく、子ども部屋を3つという意見は少ない傾向にあります。
そこで当初の方針にブレることなく、我が家の子ども部屋は1人に1部屋ずつ作ろうと決めることが肝心です。
子どもたちが社会人になると家を出ていく可能性は確かに高く、ガランとしてしまうことでしょう。
しかし、その時までは自分の部屋で、空間で心地よく過ごしてもらいたいとのオーナーの意思で、3つの部屋のプランとしました。
実際に、1人1部屋ある生活は、お子様にとっては快適だとのこと。
【子ども部屋の内容】
- 長男&次男…6畳+1畳分のCL
- 長女…6畳+3畳分のWCL
収納スペースは多くしたい
子ども3人と快適に暮らすための譲れない条件のうち2つ目は、『収納スペースは多くしたい』です。
注文住宅を建てる前のアパート暮らしでは、
という時期であり、学用品や子どもたちの服におむつなどで溢れ返ってしまいがちであることが、容易に想像できます。
そのため、家を建てる際には収納スペースを多くしたいことは外せません。
工夫した点とてしては、
- 洗面所の隣にWCLを作り衣装部屋として使う
- キッチンの隣に作った家事室には食品や洗剤のストックを置く
などがあります。
【収納スペースの工夫】
- 1階のWCL…洗面所の隣に設けた3畳のWCLは衣装部屋として洋服をまとめる
- 家事室…食品や洗剤などのストック、重要書類などをまとめた書棚、ガムテープなどの備品と、使用頻度が低いけれど必要なものをまとめる
子どもが遊べる庭が欲しい
子ども3人と快適に暮らすための譲れない条件のうち3つ目は、『子どもが遊べる庭が欲しい』です。
まだ小さい子どもたちには、思いっきり遊べる庭が必要です。
泥んこ遊びに始まり、プールやサッカーなど、年齢が上がるにつれて遊び方は変わりますが、暗くなるまで遊べる庭があることは、子どもにとってはうれしいことでしょう。
【庭の広さ】
- 駐車場…車2台分
- 夏場はプールや花火を楽しめる広さ分
注文住宅にして良かったこと
注文住宅にして良かったことは、希望通りの家を自由に建てられることです。
家庭の状況や、子どもたちの成長をイメージしながら間取りからすべて、オーナー主導で決められます。
特に注文住宅にして良かったことを3つお伝えします。
家族団らんの時間がある生活
子ども3人を抱えての2DKのアパートは、どう考えても手狭であり、物に囲まれることになります。
注文住宅では収納の問題がクリアでき、リビングはスッキリと物の無い生活空間となったことで、心も軽くなったと言います。
家族そろってテレビを見て笑い合える時間ができたことも、注文住宅でなければ実現できなかった可能性は高いです。
好きなものに囲まれた生活
注文住宅では、気に入ったものを置くスペースを作れたため、好きなものに囲まれた生活ができるようになります。
アパート住まいでは壁に穴は開けられませんが、注文住宅であれば自分の所有物ですので、壁に穴を開けても問題はありません。
お気に入りの時計や絵を気軽に壁に飾ったり、大きめの観葉植物を置けたり、広さがあるからこそできる生活となります。
ライフスタイルが大きく変わると言えます。
子どもの思い出に浸れる
子どもたちの作品や写真などを並べられる場所ができたことで、いつでも子どもたちの小さかった頃の思い出に浸れます。
子どもの成長は早く、一緒に暮らせる時間は限られているからこそ重要です。
子どもたちは自分が小さかった頃の記憶は薄いため、思い出の品を見ながら、小さかった頃はどんな子だったのか話せる機会ができやすくなります。
親子でのコミュニケーションも、もっと深いものになっていくことでしょう。
注文住宅にして大変だったこと
注文住宅にして大変だったことは、間取りからすべてを自分たちで決めるため、時間もお金もかかることです。
理想の家作りのため、たくさんの時間を使うことになります。
こだわりを出すほど費用に影響し、落とし所をどうするか悩む機会も増えます。
注文住宅の大変な点をお伝えしましょう。
理想の間取りを追求
間取り次第で、子どもたちと快適に暮らせるか決まるため、どの間取りが良いのか考える日々となります。
住宅展示場や完成見学会などにたくさん足を運び、情報を仕入れる機会も必然的に増えます。
営業担当や設計担当へ希望を具体的に示すとなると、間取りを作れるフリーソフトが最適ですが、ついつい楽しくなって数時間が経過することも。
注文住宅を建てる際は、担当の方とは間取りの打ち合わせで10回以上お話しすることも珍しくはありません。
まだ検討中でも、間取りは早くから調べて考えておいた方が良いです。
費用がかかる
こだわりが増えれば増えるほど、費用もかかってきます。
1畳増えると○万円、トイレやキッチンをグレードアップすると○万円と、万単位で金額が変わるため、次第に金銭感覚が麻痺していくことがあります。
住宅を建てるだけでなく、書類の申請や土地代にも費用がかかるため、予算管理はしっかりとやっておいた方が良いです。
担当者とのやり取り
担当の方と間取りや照明器具など、すべてにおいて打ち合わせを進めますが、どこかで認識の違いが発生することがあります。
取材した方も、建築が始まってからトラブルがあり、その内容は、壁ではなくドアでお願いしていた場所が壁になってしまっていたという、にわかに信じられないものでした。
毎日のように現場へ様子を伺っていても、図面にミスがあることは、オーナー側では気付くことはできません。
原因は、図面修正の際の情報伝達が、現場サイドまで行き届いていなかったことでした。
言葉で伝え、図面で確認し、相違が無いか良くチェックする習慣をつけると良いです。
最適なプランにするポイント
最適なプランでマイホームを建てるには、
がポイントであることは、誰にでも想像できます。
ここで取材から得た情報をもとにより具体的に解説します。
間取りの設計
実際に生活するイメージを膨らませながら、各スペースを考えると良いです。
玄関
子ども3人が並んで座りながら靴を履ける広さ。
シューズインクローゼット
靴、長靴、傘、カッパ、小学生では教材としての朝顔の鉢植えや虫かごなどを保管するスペースが必要。
トイレ
1階と2階にそれぞれトイレがあると理想的。 洗面所
1日に何回も洗濯をすることを想定。
女の子がいる場合は化粧、ヘアスタイリングなどで洗面台を占領する可能性もあり、あえて洗面台を2つにすることも選択肢に。
お風呂
1坪用が一般的ですが、5人家族となると1.25坪のお風呂を勧められる場合があり、のんびりしたい方にはおすすめ。
食品庫
難しい場合はパントリーを。
キッチン
子どもと料理をしたいならアイランドキッチンがオススメ。
キッチンを広く取れない方には一般的な対面キッチンでも十分。
リビングダイニング
家族が1番長い時間を過ごす空間のため、一番こだわって欲しい。
ソファとテレビの配置、日の入り方、コンセントの位置等もイメージを。
寝室
8畳~12畳が一般的ですが書斎やWCLがあると更に便利。
子ども部屋
6畳前後を1人1部屋ずつあると理想的。
好きなキャラクターや芸能人のポスターを部屋に飾れるのは子どもにとっては嬉しい。
ベランダ
布団を外に干すのであれば、布団の枚数を考慮して広さを決める。
冬の布団でイメージすると良い。
以上のように、一つ一つ考えることになるため、非常に時間がかかります。
しかし、ここでしっかりとイメージが掴めると、理想の家に近づきますので楽しみながら間取りを考えてみてください。
打ち合わせ
自分たちがイメージした間取りやインテリアと、営業担当の方が思い描いているものが同じなのか、随時、確認を取りましょう。
お互いわかったつもりになっていて、実はすり合わせができていないなんて場合は意外に多いのです。
また、営業担当の方はプロですので、不明点や疑問点はすぐに確認してみると、自分では想像できなかったような素晴らしいプランを提案してくれる場合があります。
費用
まず予算を決めましょう。
その際、住宅の費用だけを考えてしまうと、後々に予算オーバーになりやすため、あらかじめ、建築以外に必要な費用の確認が必要です。
予算を抑えるためには、例えば洗面台をインターネットで選んで持ち込むなどといった、「施主支給」という方法があります。
洗面台以外でも施主支給は可能な部分があるので、費用を抑えられるところは抑え、こだわりたいところにはこだわるメリハリが大切です。
まとめ
今回は、取材を基に注文住宅で子ども3人と快適に過ごすために注意するポイントについてお伝えしました。
- 理想の間取りを作る
- 建築士やハウスメーカーの担当者とのやりとりを入念に行う
- 費用を抑えられる部分を考えながら、予算内に収める
この3つのポイントを考えながら注文住宅を建てると、子ども3人との快適な生活に近づくことができます。
注文住宅の購入に後悔しないためにも、時間の限り、家族の幸せに繋がるようじっくり検討していただきたいです。
リブワークでも、子ども3人の間取りの相談に対応しています。