e注文住宅net

2021.10.28
構造

注文住宅で間取りを決める方法は?失敗談も踏まえた決め方を解説

目次

 

注文住宅は自分達の理想の住まいが叶う家です。

「広いキッチンで楽しく料理したい」「家族がゆっくりくつろげるリビングが欲しい」など、注文住宅ならではの楽しみも魅力の一つ。
しかし、そんな注文住宅で欠かせないのが間取りです。

今回は「注文住宅で間取りを決める方法は?失敗談も踏まえた決め方を解説」と題してm注文住宅の間取りについて詳しく解説していきます。

注文住宅の間取りの良し悪しはライフスタイルや家族構成によって異なる

間取りの良し悪しは人によって違う

最初に触れておきたいのが、間取りの良し悪しは人によって違います。
「いい間取り」「人気の間取りと言っても、家族構成や年齢によって参考にならない間取りになることも。
お子さんが1人のご家庭と3人のご家庭では求める間取りは全く違いますし、夫婦間でも同じ間取りで感じ方が違うもよくあります。

例えば、広い玄関ホールを見て「ゆとり」と感じるか「もったいない」と感じるかは人それぞれです。
注文住宅は自由に設計できるからこそ、さまざまなプランに触れて自分たちにマッチしたアイデアを出してご家族全員が納得いく間取りを実現させたいものです。

部屋の畳数など広さよりも収納と家具の配置を重視するのがポイント

部屋の畳数よりも収納と家具配置を重視

間取りを決める際、『畳数』も気になるところではないでしょうか。
18畳のLDKと聞いて入居しても、「思ったより狭い」と後悔することも少なくありません。
一般的な建売住宅は16畳ほどが大半で、家具の配置やサイズによっては狭く感じる場合もあります。

畳数を間取り選びの目安や会話に使うのは良いのですが、参考値に留めておくことをおすすめします。
大事なのは家具や使う物を中心にしたライフスタイルを基準にして部屋の広さを決めることです。

家族や来客の集まるLDKは、家具・物・ライフスタイル・部屋の形をしっかり考えて必要な広さを検証すると良いでしょう。
収納を充実させると快適な部屋が実現できます。
収納が充実すれば物が室内に出てこず掃除も楽になり、急な来客でも慌てなくなります。部屋を狭くしても収納を設けるとメリットとなるので、収納を上手に組み込んだ住まい作りを検討することもおすすめです。

収納が良い間取りのポイントになる

収納も良い間取りのポイントになります。

注文住宅を検討する時には、「あれもしたい」「これもしたい」と夢が膨らみ過ぎて当初の予算を超えてしまうこともあります。
そうなった時に、「予算をオーバーしたから部屋数を減らすか部屋を狭くする」という話にはならないと思います。

何故ならば、大半の方が収納を減らして予算を調整します。
そうなると、結果的に住んでから収納不足問題が起こるのです。

予算も当然大事ですが、収納を減らす以前に「他に減額すべき要素がないか」をしっかり話し合うことがポイント。
特に未就学児のお子さんがいるご家庭は収納が多めの計画を考えることが特にポイントです。
「新築時よりも物は増える」前提で収納を作ると、収納で後悔しない家が作れるのです。

注文住宅の収納や部屋や音など間取りの失敗談

注文住宅の間取りで失敗した体験談

ここでは、注文住宅の間取りで失敗した体験談をいくつか紹介します。

収納の失敗談

「ウォークインクローゼットの奥に夫の書斎を配置する間取りにしました。収納内部が書斎への通り道になったのでとっても不便でした。
また、通路を確保するために荷物の置き場所も少なくなりました」

「パントリーの棚の奥行きを取りすぎました。小さな食材は奥に隠れてしまい、左右で棚の奥行きを変えれば良かったと後悔しています」

「クローゼット内に洋服が入りきらず失敗しました。ハンガーを掛けるバー部分をもう少し多めに取れば良かったと思います」

「玄関収納は天井いっぱいのトール収納にしました。収納はたっぷり入るしミラーの扉なので広く見えていいけど、小物を置く場所がありません」

部屋の失敗談

「脱衣室が狭すぎました。着替えは定員1名で室内物干しに洗濯物をかけると脱衣室に居場所がありません」

「寝るだけで狭くてもいいと思い寝室を7畳にしたのが失敗でした。棚とテレビを置いたらダブルベッドがギリギリ入るスペースでした」

「和室が4.5畳と狭く、2人以上の来客ではかなり狭いです。そのため和室があまり使えずに物置になりそうです」

「子ども部屋を細長い形状にしました。南側にしかベッドが置けずに不便で配置も考えておくべきだったと後悔しています」

音の失敗談

「リビングダイニングの上に子ども部屋があります。子どもが動いたり何かを落とすと、ダイレクトに1階に響きます」

「電気代が安い深夜に食洗器を回したいけど、キッチンの真上にある子ども部屋に響いて結局回せないのが勿体無いです」

「吹抜けのリビングは2階にいる家族に声をかけやすいのですが、夫の友人が来ると家中に声が聞こえて不便です」

失敗談から学ぶ後悔しない間取りの決め方

最後に失敗談別の後悔しない間取りの決め方を解説します。

収納編

以下の点を意識すれば後悔しない収納が実現できます。

 

・図面の収納スペースに幅・奥行きの長さを記入する

・収納物のサイズと収納スペースの幅・奥行き・高さが合うか

・物を使う場所から収納する場所までは近くて動線はスムーズか

・クローゼットや靴収納などのスペースは現在の住まいと比べて十分か

・よく使って出し入れする物は手の届きやすい高さに収納できるか

・収納内部にコンセントや照明を設置するなどの工夫があるか

・「どこに何をしまうか」を家族全員が理解できる配置か

 

部屋の広さ編

以下の点を意識して部屋の広さを確認しましょう。

 

・家具や家電などを図面に書き込んで広さかどうか

・トイレは子どもでもペーパーに届く横幅かどうか

・ドアや収納扉を開けても使う家具を置く余裕があるか

・家族が長い時間を過ごす空間には十分なスペースか

・すれ違うことが多い通路部分は十分な幅か

・洗濯機から物干しまでの通路は洗濯カゴなどを持っても余裕で通れるか

・ライフスタイルの変化に合わせて部屋の広さを変えられるか

 

音の伝わり編

音も以下の点を確認しておきましょう。

 

・図面の中で音の出る箇所に印をつけて各フロアを重ねてたか

・足音がする部屋や通路が寝室やリビングの上に配置されていないか

・人通りが多い道路沿いの1階に子ども部屋や寝室が配置されていないか

・排水音や機械音が出るキッチンやトイレの近くにくつろぎの空間がないか

注文住宅の間取りを決めるポイントは収納や部屋の広さや音など失敗談から学ぶ

まとめ

今回は「注文住宅で間取りを決める方法は?失敗談も踏まえた決め方を解説」と題して注文住宅の間取りについて詳しく解説しました。
間取りは快適な生活を送るために欠かせない要素。
キッチンや浴室、リビングなど目に見える場所と同様に、前もってしっかりと決めたいところです。

今回の記事を参考に、納得いく間取りを決めて快適な生活を手に入れてはいかがでしょうか?